この苦しみを ・・・ 軽く扱ってくれるな!
私は交通事故の被害者です。 「あなた」も被害者ですか?
交通事故は事故そのものの被害よりも、事故の後に受ける被害の方が大きいと感じました。
どんなに症状を訴えても医者は空返事ばかり。
私は交通事故の翌日、首と腰に痛みを感じたため整形外科を受診しました。
後で知ったことですが、ほとんどの病院は交通事故の患者を嫌がります。
中には交通事故の患者を断る病院もあります。
当然、診察も面倒臭そうな態度です。
かなり露骨に嫌がるので、症状を伝えるのが申し訳なく思ってしまいます。
事故で被害を受けて受診したのに、この扱いは何なんだ?
画像検査で明らかな異常が出ないと、交通事故を理由にした「仮病」扱いです。
保険会社は、治療が終わるまで、先のことを話してくれません。
まるで善人のように「まずは治療に専念されて下さい」とは言うものの、今後のことを話したかったら「早く治療を終わりにしろよ!」と聞こえてきます。それもそのはず。この治療や通院の内容で、示談交渉の金額が変わってくるからです。
とにかく安く済ませたい! 全てを「軽い出来事」として処理したい!
そんな情熱を感じます ・・・ そりゃ〜 情熱を持つのは当然ですよ。
彼らは保険会社の利益を守るために雇用されたサラリーマンなんだから。
この仕事に精一杯の情熱を注ぐことで、組織から高く評価されるわけです。
「 こんだけ 安 く 済ませてやったぜ! 」
「 今回も サイコウ の仕事をしてやったぜ! 」
もしかすると、「あなた」との示談交渉が終わった後、渾身のガッツポーズを見せるかも。
なんだろう? この嫌な感じは ・・・
交通事故で被害を受けただけでなく、なぜその後も嫌な思いをしなければならないのか? 事故は仕方ない。 もう、起こった出来事なので、今更どうしようもありません。 加害者も心を痛めているはずですから、恨む気持ちもないし、責める気持ちもありません。
でも、 この扱いは なんだろう? なぜか嫌な感じがする ・・・
誰も頼りにはできません・・・交通事故について詳しい人は少ないのです
「 もう嫌な思いはしたくない! 」 適当に示談を済ませて、二度と関わらないようにしよう!
逃げ出した方が楽・・・? それこそ相手の思惑通り です。 きっと相手は「やっぱり、大したことなかったんだ」と勝ち誇るでしょう。
日弁連の弁護士に相談しましたが、弁護士も万能ではありません。 反対に保険会社の事故担当者は、その道のプロです。
交通事故の示談交渉を専門とする弁護士であれば良いのですが、ほとんどは専門外です。専門外の弁護士に相談すると、当たり障りのないことしか言いません。素直に「交通事故のことは、あんまり詳しくないんだよね」と言ってくれたら良いのですが、中途半端に知ったかぶるので、余計にタチが悪いのです。心臓の病気なのに皮膚科の医者に受診するのと同じです。弁護士によっては裁判を勧めてきます。そりゃ〜弁護士も商売ですから、裁判になって、費用をもらった方が得なのです。
相手の言うことを信じて良いのでしょうか?
交通事故で示談に応じた人のおよそ80%の人は、悔しい思いをしながらも泣き寝入りしているのが現状だそうです。
裁判まで発展するケースは珍しく、多くは、裁判の前に弁護士を介在させた「示談あっせん」で決着を迎えます。
ネットで調べると交通事故で膨大な慰謝料を獲得したようなストーリーも紹介されていますが、レアケースでしょう。
と思ったら大間違い!
保険会社が示談交渉で最初に提示してくる金額は、裁判の判例などで「適正」とされる金額より、かなり安い金額なのです。
そうです! 初めてあなたにコンタクトをとってきたその日から、相手は ずーっと 意図的にあなたを誘導してきました。
「これが普通なのかな〜」と思い込むよう、同じ言葉と同じ対応を繰り返します。保険会社にはそんなマニュアルもあるらしく、何も知らないと、すっかり相手の術中にハマってしまいます。
なぜ、普通に出版されている本だとダメなのか?
私は本屋や図書館で、交通事故の対応について色々と調べましたが、普通に出版している本だと、ダークな部分は書けません。なぜなら、出版社も保険会社から広告料をもらう取引があるからです。保険会社に不利になるような出版物を出すと、大口の取引を失ってしまうのです。普通に出版されている本は「ルールブック」のような内容です。「ルールブック」だけで、毎日鍛えこんでいるプロの選手に勝てるでしょうか?
本当に求めているのは「人としての尊厳」です
マニュアルはどうしても損害賠償に関わる内容となってしまうので、「お金が目当て」のような印象を受けてしまいますが・・・
私は 「 下 衆 扱 い 」 されたことが悔しくて、人としての 「 尊 厳 」 を守るために行動しているのです!
しかし、残念なことに、賠償額が大きくならないと 「大したことないのに、グダグダ言うなよ!」 という扱いになってしまいます。
つまり、相手の尺度が「金額」である以上、賠償額が大きくならなければ、
こちらの 「本当にツライ状況」 を認識してもらうことはできないのです。
こちらの「本当にツライ状況」を認識したとき、相手は初めて敬意を持って接してきます。
疑いの目で見ていたことや、礼節に欠ける対応があったことを詫びてきます。
交通事故の後、長い時間は掛かりましたが、
「人としての尊厳」 が守れたとき、
ようやく事故の被害から解放されたような気がしました。
そして手にした賠償金ですが・・・
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